NHKの朝ドラ「なつぞら」をみたいがために、早起きできるようになった管理人です(^^)/
主人公なっちゃんの可愛さ、なっちゃんを暖かく見守る柴田家の人々、そして心をほっとさせてくれるような十勝の風景に、毎朝癒してもらっています♪
そして個人的に「なつぞら」でいちばん大好きな登場人物が、吉沢亮さんが演じる山田天陽(やまだ てんよう)くんです!
かっこイイ!!圧倒的な美しさにくらくらします……
天陽くんはイケメンなだけでなく、とっても真面目で心優しい頑張り屋さんです。
主人公なっちゃんに絵心を教えたりと大きな影響を与えるわけですが、そんな天陽くんには実在のモデルがいらっしゃいます。
それが北海道を代表する画家、神田日勝です。
日勝は東京で生まれ育ち、家族と一緒に北海道(河東郡鹿追町)に移住してきました。開拓営農をしながら絵画を制作していた人物です。
天陽くんそっくりなエピソードですね。経歴はざっと以下のような感じです。
1937 東京都練馬区に生まれる
1945 集団疎開に加わり、家族と北海道の鹿追町へ入植
1953 中学校卒業後、農業を継いで働きながら絵画を制作
1960 全道展初入選 『家』
1961 第16回全道展出品 『ゴミ箱』道知事賞受賞
1963 全道展会友に推挙される
1964 独立展初入選 『一人』
1966 第21回全道展出品 『静物』 会員に推挙される
1969 帯広市内で個展を開催
そして日勝が暮らした河東郡鹿追町には「神田日勝記念美術館」があります。
先日、十勝へ行ったときに「神田日勝記念美術館」立ち寄ってきたので、詳しくレビューしたいと思います。
神田日勝記念美術館へのアクセス情報もお伝えしますね!
Contents
なつぞら天陽くんも行った!神田日勝美術館のレビュー
「神田日勝記念美術館」の公式Twitterによると、吉沢亮さんも2018年に「神田日勝記念美術館」に来館したのだそうです。
日勝がどんな絵を描いていたか、実際の作品を見れば、役作りの参考になりますもんね。
日勝の作品が一挙に展示されている「神田日勝記念美術館」ですが、私が訪れたのは2019年4月です。
レンタカーで行ったのですが、美術館には広い駐車場が完備されているので、駐車には困りませんでした。
美術館の入り口には「なつぞらの舞台 十勝へようこそ」と書かれたのぼりが立っていました。
美術館の公式Twitterから引用させていただきましょう。外観はこんな感じです。近代的でオシャレな美術館です!
この「なつぞら」の、のぼりは十勝のあちこちで見かけました。
入り口を入ってみると、正面に「なつぞら」のキャストポスターも飾れていましたよ。
「神田日勝がモチーフの山田天陽(演:吉沢亮)が登場!」としっかりアピールもなさっています。
決して大きく映っているわけでもないのに、ポスターの天陽くんはやっぱり眩しい!
そんなことを感じながらチケットを購入です。観覧料は520円(一般)でしたが、車で10分くらいの距離にある「福原記念美術館」も一緒に鑑賞するのであれば、「神田日勝記念美術館」との共通入館券を購入すると、600円で両方見られるので圧倒的にお得です。
美術館にしてはリーズナブルな観覧料ですよね。美術ファンとしては嬉しくて大変ありがたいです。
学生さんやお子さんは、もっとお安いですよ。
- 一般 :520円
- 高校生 :310円
- 小中学生:210円
★「神田日勝記念美術館&福原記念美術館」共通入館券
- 一般 :600円
- 高校生: 300円
- 小中学生:200円
私はあまり時間がなかったので、今回は「神田日勝記念美術館」のみの鑑賞となりました。
作品は馬の絵が多かったように思います。そこも天陽くんと一緒ですね。
神田日勝記念美術館のトレードマークにもなっている代表作「馬」も、もちろん展示されていました。
十勝のお菓子屋さん「柳月」が「馬」をデザインにクッキーを作ったようです。
このクッキーを製造した「柳月」も、「なつぞら」に登場する和菓子屋さん「雪月」のモデルになっているといわれています。
「柳月」創業者は開業したときアイスキャンディーを売っていたそうで、「雪月」でもアイスクリームが何度か登場しているので共通点がありますよね。
ちなみに「柳月」の看板商品は「三方六(さんぽうろく)」という白樺をモチーフにしたバウムクーヘン。
「秘密のケンミンショー」でも紹介されてましたが、道産子に愛されている美味しいおやつのようです。
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うーん、めっちゃ美味しそう。これから「なつぞら」の「雪月」でもバウムクーヘンが登場するかもしれませんね。
…と脱線した話を、日勝の「馬」に戻しますが、この作品はあえて馬の半身しか描かれていないのかと思ったら、未完のまま日勝が亡くなった為に絶筆となったのだそうです。
この「馬」は完成間近の未完作品ではなくて、完成度10%くらいの未完作品だと思います。完全に下絵段階。背景もベニヤ板が剥き出しです。
それなのに馬の生命力がそこにはあって、それでいて物悲しさも伝わってきて、病で倒れた日勝そのものを表しているかのような作品だなと思いました。
馬をはじめとした十勝の風景が描かれた作品には、共通してそんな力強さがあります。
ただ単にエネルギッシュというよりは、厳しさに耐えているかのような『静』なる強さという印象です。
その一方、カラフルな色彩で描いている作品群には『動』のあふれんばかりのエネルギーが感じられました。
カラフルな作品は、天陽くんが舞台の背景画として描いたものに雰囲気が似ていましたよ。
天陽くんの作品よりも、芸術が大爆発という感じでした。近代絵画らしい派手な抽象画といいますか、ニューヨークの美術館とかに展示されてそうな雰囲気!
日勝の作品の多くは、筆をほとんど使わずにペインティングナイフだけで描かれているようでした。
ペインティングナイフというのは、小さなコテ状の描画材のことです。ちょっとバターナイフに似ています。
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何種類かのペインティングナイフを駆使して、絵の具を何種類もモリモリとふんだんに使いまくり、本能のままに豪快に描き上げた!という印象です。
私もアマチュアではありますが絵画をやっているので『なんて贅沢な絵の具の使い方なんだ!』と変なところで感心してしまいました(笑
展示室には絵画だけでなく、日勝のアトリエを再現したスペースもありました。
実際に使用していた画材も展示されていて、私のように絵を描く人間なら興味津々なポイントだと思います。
展示数があまり多くないので、鑑賞していたのは20分くらいでした。大急ぎでまわったわけではなく、結構じっくり鑑賞して20分。
物足りなさを感じはしましたが、それだけ日勝の作品をもっと見たいと思ったという証でもあるのかなと。
前述しましたが私も絵画をやっていて、ちょうど作品づくりに頭を悩ませていたので、かなりインスピレーションが湧きました。
形式ばった絵を描こうとしてしまっていたことに気づかされ、『感じるままに自由に描いていいんだな』と考えが改まり、気持ちも晴れやかになりました。
「福原記念美術館」にも日勝の作品があるそうなので、いずれ訪れてみたいなと思いました。
狩野探幽や棟方志功など「お宝鑑定団」でよく耳にするような、超有名人の作品も「福原記念美術館」に展示されているようです。
美術好きの人にとっては、テンションがあがるラインナップですね。
なつぞら天陽くんも行った!神田日勝美術館へのアクセス
「なつぞら」ファン、特に天陽くんファンの人には、ぜひ行ってみてほしい「神田日勝美術館」です。
神田日勝の図録や絵葉書の他、「なつぞら」の関連グッズも販売しているので、行ったらそちらも見てみてくださいね。
「神田日勝美術館」へのアクセス情報は以下です。
<所在地>
〒081-0292
北海道河東郡鹿追町東町3丁目2
電話番号: 0156-66-1555
★帯広空港から行く場合
こちらでは無料ルートを紹介しています。
実のところ国道236号だけを通るのが最短ルートです。
でも10分くらいしか変わらないので上記の無料ルートでいいのではないかなと思います。
★釧路空港から行く場合
こちらも無料ルートを紹介しています。
時間は2時間10分くらいです。有料道路に乗れば20分くらい短縮できると思われます。
札幌や千歳から行く場合は、公式ホームページに行き方が載っていたので参考になさってください。
「神田日勝美術館」横には、鹿追町の道の駅もありました。
小さなお店ですが、地元の郷土品が売られていて買い物も楽しめると思います。
私は『北海道といえばコレでしょ!』のひとつ「ガラナジュース」をお土産に買いました。
鹿追町の道の駅でなくても北海道内のコンビニとかでも売ってるんですけどね(;^_^A
東京では味うことのできない『なんじゃこりゃ~?』な炭酸ジュースです。この刺激が癖になるんです、そして美味い!
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なつぞら 天陽くんのモデル!神田日勝美術館のアクセス&レビューまとめ
天陽くんのモデルになった神田日勝が、思ってたより天陽くんとの共通点があって「おお~」とちょっと感動しました。
でも日勝は天陽くんとは違って、短髪でごつくてワイルドさを感じさせるまさに農業の男!という雰囲気でした。
それと日勝は若くして亡くなってしまうので(享年32歳)そこだけは天陽くんと似ないで欲しいところです。
朝ドラはどうにも人気者を死なせてしまう傾向があるので、個人的にとっても警戒しています!天陽くんロスが来ませんように…!
天陽くんには日勝のぶんまで元気に生きてもらい、大好きな絵をのびのびと描いてほしいですね!
最後に、謎の遊びをしている天陽くんを紹介しておきます(笑)
ロケでの撮影の合間に、謎の遊びをしている吉沢亮さんと山田裕貴さんを発見。カメラを向けると、ポーズをしながらカメラ目線をする吉沢さん…。いつも楽しそうな2人です。#朝ドラ #なつぞら #吉沢亮 #山田裕貴 pic.twitter.com/2Kv0lWnaEJ
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年4月26日
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