寒い冬は暖かい部屋で、お子さんと絵本を読みませんか。
何十年も前から読み継がれている、超名作をご紹介します。
どの作品にも雪景色が登場し、冬にぴったりのストーリーです。
お子さんだけでなく、大人の心も和ませてくれるのでおすすめですよ。
絵本を読み聞かせて、お子さんの豊かな心を育み、大人も一緒に癒されましょう。
Contents
雪の絵本 読み聞かせにぴったり『たのしいふゆごもり』
~子グマはお母さんグマが作ってくれたぬいぐるみと一緒にベッドへ~
★ストーリー
森の木の大きな根もとに子グマとお母さんグマが暮らしていました。
ある日、子グマとお母さんグマは冬ごもりのために外へ出ます。
小リスと一緒に木の実をとり、ハチに果敢に立ち向かってハチミツをとって、川では魚をとり、最後には綿を摘む。
さあ冬ごもりの準備は万端です。お母さんが作ってくれた手作りのぬいぐるみと一緒にベッドでおやすみなさい…。
★解説
冬ごもりの準備を始める親子の交流が、とても愉快にあたたかく描かれています。
片山健さんの絵本はワイルドでエネルギーにあふれるものが多いですが、こちらの作品は幸せな気持ちになれる心が和む、ほのぼの絵本です。
雪の絵本 おすすめは人気シリーズの1冊『14ひきのさむいふゆ』
~冬の晴れ間にソリ遊び。背中ほかほか鼻の先つんつん。そしてまた雪が降る~
「かぜがなる、ゆきがまう、さむいふゆ」ストーブが焚かれるあたたかい部屋で14匹のネズミの家族がソリやゲームを作ります。
おばあさんは、おまんじゅう作り。おまんじゅうのおやつの後は、とんがり帽子ゲーム。
「あ、ゆきがやんだ」おひさまぽかぽか、みんなで外へ出て元気いっぱいソリすべり。
★解説
子供たちに大人気のいわむらさんの作品『14ひきシリーズ』のうちの一遍です。
オレンジカラーで描かれた部屋の中のあたたかい情景と、雪の積もる真っ白な世界での元気な遊びの情景が鮮やかなコントラストを示して、子供たちに幸福感を伝えます。
とても愛らしい14匹のネズミの表情に注目です。
雪の絵本 読み聞かせると冬が好きになる『しろいゆき あかるいゆき』
アルビン・トレッセルト・作 ロジャー・デュボアザン・絵 えぐにかおり・訳1998年
~静かな夜に降り積もった雪。でも翌日は晴れて雪どけ。もう春がやってきた~
おや、雪の気配。郵便屋さんも農民もお巡りさんも子供たちもウサギさんも、それぞれが雪への心づもり。
白い雪、明るい雪が「しずかなるよるに、ふうわりおっとり」降り積もります。
夜が明けると一面の雪景色。それぞれが雪の暮らしを送る中で、子供たちは元気に雪遊び。
やがて雪解けが来て、コマドリは「はるがきた」と歌います。
★解説
雪の前触れから雪解けまでの情景を、詩情豊かな物語に仕上げています。
ぬくもりのある味わい深い情景画で雪景色や人々を丁寧に描いており、絵を見ているだけでも癒されます。
なんと翻訳は作家の江國香織さんです。心地よいリズムの言葉が雪解けまでの展開を盛り上げてくれます。
雪の絵本 大人にもおすすめ! プレゼントにぴったりな『トムテ』
ヴィクトール・リードベリ作 ハラルド・ウィーベリ絵 やまのうちきよこ訳 1979年
~真冬の夜、こびとのトムテは夜回りをする。外ではすべてが凍りついている~
しんしんと冷えこむ真冬の農場。すべては眠りにつき起きているのは、こびとのトムテだけ。
トムテは牛や馬の小屋、夫婦の部屋、そして大好きな子供たちの部屋を夜回りする。
昔からトムテは子供たちを見守ってきた。けれど子供はやがて大人になり、そしてどこかへ行ってしまう。「どこへ行くのだろう?」
★解説
北欧に伝わる小人トムテの伝説を素材に、19世紀のスゥエーデンの詩人がトムテへの愛を歌いあげた作品です。
何百年も生き続けて、その家の人々が幸せになるよう見守ってくれているトムテ。
けれど見守り続けてきた大切な命はどこから来てどこへ行くのか…命のはじまりと終わりの不思議をからめた胸に響く美しい絵本になっています。
しっとりとした北欧の幻想的なストーリーは、子供だけでなく大人の心をも打つでしょう。
何世代も読み継ぎたくなる超名作。絵本で大人におすすめしたい作品のひとつです。
雪の絵本 読み聞かせにおすすめ超名作4選まとめ
愛情を込めてお子さんに絵本を読み聞かせることは、言語発達を促進し、親子の関係を支え、読書を通して豊かな心を育みます。
お子さんとコミュニケーションをとりながら、大人も一緒に絵本を楽しんでくださいね。
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