2017年12月11日、気象省が「ラニーニャ現象が発生している」と発表しました。
さて、ラニーニャ現象とはいったい何なのでしょうか?
小学生や中学生でもわかるように、ラニーニャ現象についてわかりやすく解説します。
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ラニーニャ現象が日本で発生中!それってどういうこと!?
ラニーニャ現象の語源はスペイン語で『女の子(La Nina)』という意味です。
ペルーの漁師さんが付けたと言われています。
このラニーニャ現象は、南米ペルー沖の海水温度が急激に下がって異常に冷たくなってしまう現象のことです。
この冷たすぎる海水温度が6ヶ月という長期間つづいた場合に、ラニーニャ現象だと認定されます。
南米ペルーは遠い国なので、日本とはあまり関係がなさそうですよね。
しかしこのラニーニャ現象が起こると日本だけでなく世界中の天候に影響をおよぼすのです。
日本への影響って?
ラニーニャ現象が起こると、日本では快適とはいえない過ごしにくい気候になってしまいます。
<夏>
太平洋高気圧の勢力が強まり猛暑になりやすい!
沖縄地方では降水量が増加しやすくなります。
<冬>
西高東低の気圧配置が強まるため厳しい冬となり雪が降りやすくなります!
深海から栄養豊富な海水が引き挙げられるため漁獲量が高くなります。
漁獲量が高くなる=魚がたくさん獲れるということですね。
何だか良いことのように聞こえますが、実はあまり喜ばしいことではありません。
海の中の自然な食物連鎖に悪影響を与えてしまうからです。
ラニーニャ現象って予測できないの?
残念ながらラニーニャ現象の発生は予想がしにくいと言われています。
周期や期間なども同様で予想しにくく、短いときは半年で現象がおさまり、長いときは2年近くも続いたことがあったようです。
ラニーニャ現象を予測すべく研究は続けられていますが、この予測不可能な発生は地球温暖化が進んでいる影響だと言われています。
ラニーニャ現象が発生している=日本の2017・2018年の冬は寒い!?
気象省の発表では、現在発生しているラニーニャ現象が2018年の春まで続く可能性があると発表しました。
この冬は『冬将軍』が到来することも発表されているので、さらにラニーニャ現象も発生するとなると非常に寒い冬になると言えるでしょう。
日本では冬将軍が到来すると日本海側に強い降雪をもたらし、太平洋側では乾燥した北西風が吹き荒れる。
標高の高い関東山地を越えて雪雲が東京に流れ込むことは少ない。しかし、太平洋と日本海が最も接近する名古屋~敦賀の間は回廊のような地形である伊吹山地が雪雲の通り道となり、太平洋岸の名古屋周辺に雪をもたらす。
ただラニーニャ現象だからといって、必ずしも降雪量も増えるというわけではありません。
とはいえ雪が降る確率は高くなるので、雪道を通行する場合には充分に注意してくださいね。
ラニーニャ現象でこの冬は雪が降る!防寒対策をしっかりと
⛄️厳冬「ラニーニャ現象」のせい?気象庁がひと月遅れで発表…春まで続くhttps://t.co/kX5RfbL3zh
気象庁は、ラニーニャ現象が春まで続く可能性は60%だと発表。
写真は、寒波で日本で一番雪が積もった北海道の音威子府(おといねっぷ)村。見ているだけで寒くなる…。📷©︎音威子府村公式 #雪 pic.twitter.com/VcJy0ZKN40
— ハザードラボ【公式】防災NEWS (@hazardlab) 2017年12月11日
2017年から2018年にかけての冬は、西日本でも東日本でも雪が降る可能性が高いことをお伝えしましたが、雪が降ると非常に寒く風邪が引きやすくなるので、ラニーニャ現象に負けない防寒対策をしっかりすることをおすすめします。
全身を温めるのに適しているのが『首』です。
もちろん手袋や靴下も身に付けていただきたいのですが、首を温めると効率よく身体の温度を上げることができます。
マフラーやストールなどを首に巻いて、寒さをしっかり防いでくださいね。
体が冷えきってしまう前に首を最優先で温めましょう。
肌に直接貼ることができる、温熱シートをあわせて使うと便利です。
通学や通勤など、特に冷え込む早朝にあると凍えずに済みますよ。
ラニーニャ現象とは? 日本の2017年2018年の冬は雪がたくさん降る!? まとめ
ラニーニャ現象は2016年の秋に6年ぶりに発生し、今年の春に終息したばかりでした。
また襲来するなんて、本当に予測不可能な現象ですね。
2017年、2018年の冬は確実に平年より気温が低くなります!
防寒対策をしっかりして、寒さに負けないように過ごしてくださいね。
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