上まぶたを持ち上げる筋肉や腱膜の衰えにより起こる眼瞼下垂は、
まぶたがたるむだけでなく慢性的な肩こりや頭痛を引き起こす原因になります。
今のところ眼瞼下垂の根本的解決方法は手術のみ。
あなたがまぶたのたるみが気になっているとしたら、
それはもしかすると眼瞼下垂かもしれません。
【なんとなく目が開きにくい人】は要注意です。
Contents
眼瞼下垂か症状をチェックしよう 簡単にできるセルフチェック方法
かつての眼瞼下垂は、加齢と共に腱膜が老化する60代以上の人が多くかかるものでした。
しかし近年は20代~50代まで幅広い年齢で眼瞼下垂になっている人が増えています。
その原因はコンタクトレンズの利用、つけまつげの装着、パソコンやスマホを利用する目の酷使など。
いずれもまぶたや腱膜に負担がかかるものです。これらが引き金となり発症が早まっています。
まずはセルフチェックで眼瞼下垂かどうかを確認してみましょう。
チェック【1】
・最近、二重まぶたが一重になってきた
・疲れてくると、まぶたの上がくぼむ
・上を向いていないのに額にシワができる
・以前よりタレ目になった
・頭痛がよく起こる
・肩がこりやすい
・疲れると目の奥に痛みを感じることがある
・目を開けているより閉じているほうが楽
チェック【2】
<眉を上げてテープで止めてみると楽に感じるかどうか?>
肌に負担のかからないよう医療用の粘着力の弱いテープを用意。
5cmほどに切り眉を上げた状態で額に固定します。
5分ほどしてから目の周りや肩が軽くなったように感じますか?
【1】と【2】のセルフチェックで両方に該当したら、
あなたも眼瞼下垂の疑いがあります。
このチェックはあくまでも目安です。
心配な方は医療機関で受診することをおすすめします。
眼瞼下垂が引き起こす頭痛や肩こりは深刻
普通の頭痛や肩こりなら痛み止めを飲んだり、湿布を貼ったりすれば良くなるものですが、眼瞼下垂が引き起こす頭痛と肩こりはそうもいきません。
腱膜の老化で上眼瞼挙筋でまぶたを引き上げにくくなると、額にある前頭筋や後頭筋、そして瞼板と繋がっているミュラー筋を使って無理にまぶたを引きあげようとします。
すると前頭筋や後頭筋が常に縮んだ状態になるので、頭痛や肩こりを引き起こし額にもシワが刻まれることに。
このミュラー筋の役割は、かつては補助的な筋肉と考えられてきましたが、実は感覚センサーだということが研究でわかってきました。
目をぱっと開けた時に、このセンサーが刺激されて脳を覚醒させるスイッチの役割を果たすと言われています。
腱膜の老化がすすみミュラー筋が酷使されることでセンサー機能が低下すると、人間は前頭筋を縮めたり歯を噛みしめたりしてミュラー筋を刺激しようとするため、緊張型頭痛や慢性的な肩こりに繋がります。
上眼瞼挙筋の役割を他の筋肉で補えば、まぶたを上げることができるので、自分で眼瞼下垂なのかどうか自覚症状がないことが多いようです。
気になる方は医療機関で受診してみましょう。
もしも眼瞼下垂と診断された場合は治療は手術しかありません。
近年は眼瞼下垂の認知度がアップしており、手術を受ける人は増加傾向にあります。
大半のケースは手術をしたことで頭痛や肩こりが大幅に解消されるそうです。
眼瞼下垂 手術のQ&A
眼瞼下垂の手術をすると目が大きく開くようになることはもちろん、頭痛と肩こりも解消するうえに目が大きくなるぶん顔の印象が若返ります。
しかし目の変化=外見の変化ということで、手術後はどんな表情になるのか心配になる方も多いと思います。
手術を受ける前は、必ず医師から充分な説明を受けておくことが必要です。
病院やクリニックによっては眼瞼下垂手術の説明会を定期的に開いているところもありますよ。
そして受診の際には、自分が治療に求めていることを具体的にはっきりと医師へ伝えることが重要です。
以下に眼瞼下垂手術にともなう疑問や不安をQ&Aでまとめました。
Q1.眼瞼下垂の手術は入院が必要なの?
A1.手術の内容によりますが日帰りのところがほとんど。手術後はまぶたの腫れを取るためにまぶたを冷やし続けることが有効です。
Q2.術後は何日で仕事に復帰できる?
A2.まぶたの強い腫れは7~10日ほど続きます。腫れがほぼ引くまでには30日程度かかる場合が多いです。
Q3.術後のリスクって?
A3.最大のリスクは表情の変化。満足する人いれば必ずしも自分の希望どおりの表情にならない場合もあります。
Q4.いい医療機関の選び方は?
A4.表情の変化などリスクに関する充分な説明が医師から、あるかどうかが見極める大切なポイントです。
Q5.健康保険は適用される?
A5.美容目的の場合は適用されません。肩こりや頭痛を解消したいという理由だけでも保険適用は難しいです。診察の結果、明らかな視界不良である場合は保険適用となります。
眼瞼下垂の症状チェック 頭痛や肩こりを治したい 手術のQ&Aまとめ
眼瞼下垂はただ皮膚がたるんでいるのではなく、れっきとした病気です。
まぶたのたるみで目が見にくい、肩こりや頭痛がひどい、という方は放っておかずにぜひ医療機関で受診してみてくださいね。
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